幼児期の親の褒め言葉が4年生時の試験結果に影響を与える!?

こんにちは♪

みなさんはお子さんを普段から褒めていますか?
これまでいくつかご紹介してきた書籍や子育て術では、モンテッソーリやアドラーなど、「子どもは褒めずに認める」と主張されているものが多かったと思います。

それらの主張の根拠として、褒めることが子どもの純粋な「やりたい」という内発的動機づけを、「褒められるためにやる」という外発的動機づけに変えてしまうからというものがありました。

今回ご紹介する論文では、褒めることの効果について検討しています。
具体的には、幼児期(5歳まで)に親が褒めることが、4年生時の試験結果にどのように影響するかという内容です。

親の褒め言葉は、子どもにどのように影響しているのでしょうか!

それではご紹介します。

*専門的な内容になりますので、とりあえず結果が知りたい!という方は
「まとめ」まで読み飛ばしていただいても大丈夫です!

幼児に対する親の褒め言葉が、子どもの増加的動機づけ枠組みを通して四年生時の学業達成レベルを予測する

目的

幼児期にプロセスに関して褒めることは、のちの学業的な成果に関係するのかを検討。

調査方法

調査対象

子どもとその保護者のペア53組

調査内容

親の褒め言葉:家庭で90分のビデオ撮影で数えられた3種類の褒め言葉
1.プロセスに関する褒め言葉(「ナイスキャッチ」「いろんな色を使ったのが良かったよ」など)
2.人物に関する褒め言葉(「良い子だね」など)
3.その他の褒め言葉(「良いね」「やったね」など)

子どもが14ヶ月、26ヶ月、38ヶ月時に90分のビデオを記録し、計測。
子どもと保護者がやり取りをする際に、話者が交代する時を一回の発話とした。

子どもの動機づけ枠組み:チャレンジすることに対する考え方
1.知性に関する質問(「常に賢くなると信じている子を想像してください。その子の意見に賛成しますか」など14項目)
2.学習目標に関する考え方(「あなたは算数の力を上げるためにどれくらいの量の難しい算数の問題を解きますか」など8項目)
3.帰属(「学校でよく怒られる女の子を思い出してください。彼女が高校生になってもよく怒られると信じる同級生もいます。あなたは彼らと同じ意見を持ちますか。」など2項目)

学業的成果
1.算数(文章による問題と計算問題)
2.読解(文章を読んで虫食いに入る単語を当てる問題と文章を読んで解く選択問題)
3.読解時ディコーディング(意味のない単語を読み上げる課題と単語を特定する課題)

保護者の社会的地位
親の収入と学歴年数

結果

プロセスに関する褒め言葉は2~3年生時の動機づけ枠組み(知性)を増加させ、それが4年生時の算数試験結果と読解試験結果に影響を与えている。

まとめ

幼児期にプロセスに関して褒めることで、小学校2〜3年生になった時に「自分は賢くなる」と信じることができるようになり、4年生になってからの算数の試験や読解試験の結果を上げる、という結果が出ていました。

以前幼児期にかけた言葉は大学生になっても影響するという論文をご紹介したことがあります。同じように今回の論文でも影響するという結果が出ていました。
幼児期の親からの言葉は子どもが大きくなっても影響を与えそうです!

そして今回の論文で重要だと感じたことは、人物やその他のことに対して褒めるのではなく、プロセスに対して褒めるということです。

小さい頃から自分のやっていることを褒めてもらうという経験をすることで、自分の能力に対して前向きに捉えられるようになり、結果的に試験の成績も上がるということなんですね!

これは今までにご紹介してきた「褒めずに認める」という教育に似ていると感じました。
どちらも結果ではなく過程に対して声をかけるという点は同じなのではないでしょうか。

子どものことをきちんと見て、しっかりとその過程を評価してあげるということが大事そうですね!
私も仕事やプライベート含めて、人と接する時はきちんと相手のことをしっかりと見ようと改めて思いました♪

NOCCでは、今後も子育てに役立つような論文をご紹介していきますので、
ぜひ時間があったらホームページを覗きに来てください♪

(参考文献:Gunderson, E. A., Sorhagen, N. S., Gripshover, S. J., Dweck, C. S., Goldin-Meadow, S., & Levine, S. C. (2018). Parent praise to toddlers predicts fourth grade academic achievement via children’s incremental mindsets. Developmental Psychology, 54 (3), 397-409.
http://dx.doi.org/10.1037/dev0000444

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