親の電子機器利用時間が多いと子どもの問題行動が多くなる!?

みなさんはスマホやタブレットをどれくらいの時間使っていますか?
つい頻繁にスマホの画面を確認したり、長時間ネットやゲームをしてしまったりしている方もいるのではないでしょうか。

食事中に家族があまりにもスマホに意識を取られすぎて会話が続かないために、「食事の時はスマホを籠の中に入れておく」という面白いルールを作る家庭もあるそうです!
それほどに、電子機器は人との直接的なコミュニケーションを希薄にさせることがあるようです。

今回ご紹介する論文では、親の電子機器利用が親子の対話や時間の邪魔になり、実は子どもの問題行動を増やしているのではないかということについて検討しています。

では実際はどうなのでしょうか!?

*専門的な内容になりますので、とりあえず結果が知りたい!という方は、「まとめ」から読んでいただいても大丈夫です!

電子機器による保護者の注意の妨害と子どもの問題行動との関係

目的

1.「保護者の電子機器利用時間の度合い」と「電子機器利用による親子対話と活動中断の頻度」が関係しているのかを確認
2.「電子機器利用による親子対話の中断の頻度」と「子どもの問題行動」が関係しているのかを確認

調査方法

調査対象者

333人の5歳以下の子どもを持つ親(母平均31.82歳、父33.34)

調査内容

[保護者の電子機器利用時間の度合い] (「スマホで新着メッセージのアラートが鳴ると、私は確認できずにはいられない」など)

[電子機器利用による親子対話と活動中断の頻度] (「スマホ、テレビ、パソコン、タブレット、iPod、およびビデオゲームの6つの電子機器が、それぞれあなたとあなたの子どもとの対話や活動を1日何回中断しますか」)

[子どもの問題行動の多さ] (「よく駄々をこねる」「すぐにイライラする」など)

結果

母親の電子機器利用の度合いが高ければ、電子機器利用による親子対話と活動中断の頻度が高く、子どもの問題行動の頻度が多い。

まとめ

今回の論文では、母親がスマホなどの電子機器を使いすぎると、親子のコミュニケーションが中断されてしまい子どもの問題行動の頻度も多くなるという結果が出ていました!

なぜ子どもの問題行動の頻度が多くなるのでしょうか?
論文の考察では、電子機器に注意を奪われている親にかまってもらいたいために、子どもはより大きな癇癪などの問題行動を起こすからではないかと書かれていました。

子どもにとって親に注目してもらうということは、「困ったときに親に助けてもらうことで生き残る可能性が高くなる」という人間の根本的な機能の一つです。
親がスマホに夢中だと、どんな手を使ってでも親に注目してもらうような行動をとるのは理解できます。

親がスマホなどの電子機器にではなく子どもにもっと注意を向け、子どもの小さな表情や心の動きを読み取ることで、子どもの気持ちに沿った行動をより多くとることができるのではないでしょうか。
その結果子どもの親に対する信頼感がさらに高まり、問題行動を起こさなくなることも考えられると思います。

もし、ついついスマホやタブレットに夢中になってしまうことに心当たりがあるのであれば、注意した方がいいかもしれません!
今は問題行動がなくても、もっと自分に注目してほしいと感じていたり今後問題行動を起こしたりする可能性はあると思います。

子どもにとって親は、一番信頼できる大人であるべきだと私は思います。
みなさんとお子さんの信頼関係が、今以上に深まればいいなと感じました♪

NOCCでは、今後も子育てに役立つような論文をご紹介していきますので、
ぜひ時間があったらホームページを覗きに来てください♪

(参考文献:McDaniel, B. T., & Radesky, J. S. (2017). Technoference: Parent Distraction With Technology and Associations With Child Behavior Problems. Child Development,89(1), 100-109. doi:10.1111/cdev.12822

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