素直で調和のとれた子が育つには?

みなさんは普段お子さんたちと
どんな遊びをしていますか?

私が小さい頃は家族でトランプや花札、
テレビゲームなどをした記憶があります。

今回のテーマは家族で遊ぶこと家族のしあわせ」です。

国際モンテッソーリ協会公認教師の深津高子さんの講演を聞きにいってきました!

以前モンテッソーリ教育の書籍についてご紹介しましたが、
今回は深津高子さんの講演内容「人間の幸福感を高めるモンテッソーリ教育」をご紹介したいと思います。

マリア・(1870-1952)は、イタリアで最初の女医さんで、
なんと、1949年から3年連続でノーベル平和賞にノミネートされています。
現在のような便利な医療機器が無かった彼女の診察の仕方は、ひたすら観察。
患者さんが入ってきた瞬間から観察は始まります。
その観察で発見したのは、世界中の子どもの中に宿る共通した成長の法則。
この法則を大人が尊重することで、子どもは素直で調和のとれた子に育つということ。

モンテッソーリ教育では子どもは空っぽのバケツでなく既に成長のプログラムが詰まった球根であると捉えます。
だから大人がすべきことは豊かな環境を与え、観察することが大切なのです。
子どもには「賢い内なる教師がいる」とモンテッソーリは言い、
成長に合わせて子ども自身が必要な要素へと自然に向かっていくのだそうです。

大人は子どもにいろんなことをやってあげるのではなく、
相応しい年齢がきたら自分でできるように手伝うということですね。

確かに、子どもはすぐにいろんなことを覚えますよね!
「いつの間にできるようになったんだろう?」と思うようなことがたくさんあります。

今は電気や掃除機などスイッチ一つで動いてくれる器具が家庭内に増えて、とても便利です。
でもそれは、成長期の子どもには物足りなく、その結果全く手を使わなくなります。
便利な電化製品の代わりに、子どもサイズの道具を与えることで、子どもたちが手や身体を動かす機会を増やすことができます。
例えば、掃除機の代わりに子どもサイズの箒と塵取りを用意したり、
食洗機の代わりに、子どもも洗い物ができるようにシンクに届く踏み台や洗濯板を用意してあげたり。
そうすることによって、子どもの発達に合わせたお手伝いをさせてあげることができ、
お母さんばかりが忙しいのではなく、子どもも家事を手伝い、
家族全員で「家庭」を作っていくことが大切なのだとおっしゃっていました。

講演内容の中でも、個人的に特に大切にしたいなと思ったのは、
子どもに自分で考える機会を与えることと、声のかけ方

自分で考えることとは、幼い頃から選ぶ機会を与えるということです。
始めは2種類から、そして3種類4種類と増やしていくのですが、
注意しておきたいのは選んだ結果も体験させるということ。

例えば朝ご飯、パンかご飯を選ばせる時、子どもはパンを選んだけど一口食べて「ご飯がいい」と言ったとします。
(この例を話したとき、多くのお客さんがうなずいていました!)
そんな時、すぐにパンをやめてはご飯に替えてあげるのではなく、
「そうか、じゃあお昼はご飯にしよう」とか「じゃあ明日はご飯にしよう」と言うように、
自分で選択した結果も体験させるのだそうです。

そうすることで、子どもも自分で決めたことの小さな責任に気付き、
選ぶ前にきちんと考える習慣がつきそうですね!

また、声のかけ方に関しては褒めるより認める言葉を増やすということ。
これは私がいままで読んできた育児書で、何度か見たことがあったのでわかっていたのですが、
つい何でも「すごいねー」「上手ねー」をたくさん使ってしまっています。

具体的な認め方としては、
ゴミをゴミ箱に捨てたときなどは「うん、見てたよ」、
上手に挨拶ができたときは「聞こえてたよ」、
絵をたくさん描いたときは「赤いっぱい使ったんだね」とか「昨日より長い間たくさん描いてたね」、「筆を変えたんだね」という事実です。

このように褒めるのではなく、事実を認めてあげることで、子どもは褒められるために絵を描くのではなく、
自分の純粋な「やりたい」「やろう」という気持ちを大切にすることができますね。
なのでここはしっかり意識していきたいなと感じました。

講演の最後で、深津さんがクリスマスにぜひお子さんたちに贈ってあげてほしいとおっしゃっていたのは、
時間のプレゼントでした。
クリスマスは、玩具とか「物」をあげがちですが、
普段以上に子どもが今、関心があることに集中している姿を待つ時間を増やしてあげてほしいということだと思いました。
子どもは何度も同じことを繰り返し、マスターしていきます。
それを見守ってあげてほしいのだそうです。

子どもが一生懸命何かをしているのを、
優しく見守っているお父さんやお母さん。
そんな姿を想像するだけでしあわせな気持ちになれそうです(^_^)
時間のプレゼントで、みなさんがしあわせに過ごせたらいいなと思いました♪

今回はモンテッソーリの教育法によるお家でできることをご紹介しましたが、
モンテッソーリ教育は科学的根拠に基づいたものです。
一つの子育ての考え方として参考になればと思います。

今後、NOCCではほかの子育て方法などもご紹介していくので、
いろんな角度からご参考いただければと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

Yoshino

個別指導塾と集団指導塾で、主に中学受験・高校受験の英語と国語を担当してきました。 世の中の子育てに励む全ての親御さんたちが笑顔になるような記事を書いていきたいです!!

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