男の子育児に不安を感じている方にオススメ!男の子の能力を伸ばす7つのステップ

こんにちは!

今回は、「男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方」という書籍のご紹介です。

我が家には、3歳の息子がいます。
私は妊娠中、赤ちゃんの性別が男の子だと分かった時から、男の子育児に少し不安を感じていました。

というのも、私自身が二人姉妹で、家庭での男の子の様子を知らないからです。
ふとした時に、「男同士(女同士)だったら、子どもの気持ちをもう少しわかってあげられるのかな?」と考えたりしたこともあります。

新型コロナウイルスの影響で、この春以降は家で一緒にゆっくり過ごす時間も増えました。
これを機に、母親としての男の子への接し方について考えてみたいなと思ったのが、こちらの本に興味を持ったきっかけです。

それでは、ご紹介します♫

以下は、この本を読んで個人的に要約したものです。

男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方

はじめに お母さんがわからない男の子を育てるコツ

男の子と女の子は、それぞれ違った性質があると著者は言います。
それぞれの性質を伸ばすように育てれば、能力をスムーズに伸ばせるということです。

男の子を育てるポイントは、「できるだけ「ダメ!」と言わないで、やらせる」こと

男の子の学びの力は「やる気」で育ちます。できるだけやりたいことを尊重し、やる気の芽をそがないことです。
このやる気をそぐと、「どうせ失敗する」と行動に移す前に諦めたりするようになってしまいます。

やる気とは、興味を持ったことをすぐにやってみることの繰り返しで育ちます。
多くのことにトライすることによって大人になった時必要な能力を身につけるのです。

また、男の子は失敗してみてはじめて、物事の性質を理解します。失敗させて、経験させることが大切なのです。

2歳、4歳、5歳は手がかかる

2歳、4歳、5歳の頃、男の子はすごく手がかかります。この時期がお母さんの頑張りどころ。
それぞれの年齢にあった対処をして、好奇心・自立・責任感を育て、心のコントロールができるように導くと、その後の子育てはずっと楽になります。

人間力を育てる「学ぶ力」と「社会を生き抜く力」

子どもにとって大切なのは、「学ぶ力」(勉強をする、情報を得て仕事をするなどの土台となる力)「社会を生き抜く力」(対人関係や交渉など、実社会で生き抜くための力)です。

<学ぶ力 「好奇心・やる気・集中力」>

さまざまなことに興味を示し始める「好奇心」、それが何であるかを確かめるために行動に移す「やる気」、それを理解する過程で養われる「集中力」、この3つが「学ぶ力」のもとになります。

<社会を生き抜く力 「自立心・我慢・思いやり・自信」>

学ぶことの喜びを知った子どもは、学んだことを試そうとします。その過程を繰り返すうちに自己を確立し成長していきます。それが「社会を生き抜く力」です。

自分でやってみようという「自立心」、できないことや守らなければいけないことを実感することで覚える「我慢」、辛い経験をし、痛みを知ることで学ぶ「思いやり」、そしてすべての経験が「自信」となって蓄積されていきます。

学び続け、成長し続ける姿勢を身に付けさせることが、かしこくたくましい子どもに育てるための秘訣です。

子育ての7つのステップ

子どもは「学ぶ力」と「社会を生き抜く力」の要素を段階的にひとつひとつ身に付けていくのが望ましく、それぞれの年齢であせらず対応していくと、男の子の能力をスムーズに伸ばすことができます。

  • ステップ0 0歳  「好奇心」が育つ
  • ステップ1 1歳  「やる気」が育つ
  • ステップ2 2歳  「集中力」が育つ
  • ステップ3 3歳  「自立心」が育つ
  • ステップ4 4歳  「我慢する心」が育つ
  • ステップ5 5歳  「思いやりの心」が育つ
  • ステップ6 6歳  「自信」が育つ

第0章 0歳は「好奇心」を育てる

好奇心がすべてのスタート

男の子の才能はとにかく楽しいという思いから引き出されます。興味のあることはどんどんやらせましょう。
好奇心によって感性が育ち、ワクワクしたパワフルな男の子になるのです。

0歳の時期は感情と脳の発達において著しい成長をしている重要なときです。
たくさん話しかけたり、両手を動かす楽しさを体験させたり、笑いかけたり、赤ちゃんが反応を示すような働きかけをたくさんしてあげてください。
この時期に感情と脳を刺激すると、後になって好奇心という形で現れます。

愛情の基礎は1歳頃までにつくられる

0〜1歳の頃は、好奇心の基礎と同時に愛情の基礎が確立される時期でもあります。
この時期にしっかりとした愛情を受けることで、成長してからもバランスのとれた人間関係を築くことができるとされています。
そのために大切なのは、赤ちゃんとのスキンシップとコミュニケーションです。
スキンシップは体の感覚を通して、コミュニケーションは目や耳からの感覚を通して、愛情を伝えることです。

1歳までに十分な愛情を受けた赤ちゃんは、自己肯定感が高く、自信がある子に育つのです。

第1章 1歳は「やる気」を育てる

男の子には「ダメ!」を言いすぎない

男の子は女の子よりやる気をくじかれやすい性質があります。ついつい「ダメ!」と言いすぎてしまうと、やる気を無くして好奇心や探究心が弱い子どもになってしまうのです。

学ばない子にしないためにも、この時期にはできるだけ「ダメ」と言わないように気をつけてください。
この時期の親のねばりが、子どものやる気を伸ばします。

「ダメ」ではなく、「危ないよ」「痛いよ」と伝える

この時期には何でもやらせる、とはいえ、して欲しくないことや危険なこともあります。そこで、次の2つを実行してみましょう。

  1. 思いっきりやりたいことをできる環境を与える
    触られて困るもの、怪我をする恐れのあるものは置かないようにしてください。
  2. やってはいけないことを決め、理由をはっきり伝える
    「ダメ!」ではなく、「危ないよ」「痛いよ」「熱いよ」など、いけない理由をはっきりと伝えてください。

手間がかかることですが、そういう親の努力は必ず実を結びます。

第2章 2歳「集中力」を育てる

男の子は自然の中に連れ出せば、集中力がつく

集中力の基礎は2歳頃に著しく発達します。
男の子は女の子に比べて集中するのが苦手なので、少し工夫が必要です。

そこで、男の子はできるだけ自然の中に連れ出しましょう。集中力とは本来、狩りなどで獲物を狙うために身についた能力だからです。
自然の中で長い時間同じことを続けているときこそ、集中力が伸びるのです。

「教えて」「手伝って」と言う言葉を教える

じっくりと物事に取り組み考えるという過程では、うまくいかないことも出てきます。
そんな時、語彙力が少ない子は、できない苦しさを伝えられないという欲求不満がいらだちとなってしまいます。
こうした子には、次の2つで対応します。

  1. 感情を表す言葉を教える
    「悲しい」「できなくて悔しい」などの形容詞の表現
  2. 問題解決のための言葉を教える
    「手伝って」「一緒にやって」など

このような言葉を教えると、男の子のストレスが減るのです。

自分の興味のあることにしか集中しない

男の子は、人から言われたことには興味を持たなかったり、集中しなかったりします。自分が興味があることにしか集中しないのです。

物事を成功させるための本能が集中力だといわれています。この集中力は、成長の過程で大きな力となってきます。
興味があることを徹底的にやらせてあげてください。

第3章 3歳は「自立心」を育てる

「自分がやる!」と言ったら、できるだけやらせる

自立心を育てるためのスタートは「やってみたい!」という意欲です。

子どもが「やってみたい!」と言うものは、大人の手を煩わせるものが多いのです。
(例)牛乳を自分でコップに注ぎたがる・掃除のまねをしてほうきを使いたがる など

対応するのが面倒なのはよくわかりますが、ここでできるだけ、時間と心に余裕を持って、やりたいことをやらせてやるのです。
お手伝いをしたいという欲求は貢献の芽生え・自分でやりたいという思いは、目標を持ち達成するための自立の芽生えです。じっくり寄り添いサポートすれば、数年後には自分でやってくれるようになり、親はものすごく楽になります。ここが正念場です。

責任感を教える

人のせいにしたり、投げ出したりする子にならないよう、男の子には自立とともに責任感を教えなくてはいけません。
例えば、「おもちゃを使ってもいいけど、片付けなくてはいけない」「コップの水をこぼしてもいいけど、拭かなくてはいけない」などです。

「水をこぼしたらきれいに拭いておいてね」などと教えてあげて、自分の行為には自分で責任をとる経験をさせてあげましょう。
失敗させて、自分で処理させると、責任感が育ちます。

第4章 4歳は「我慢する心」を育てる

子どもに屈しないと心に決める

4歳くらいになると、徐々にわがままが出てきます。

例えば、スーパーでお菓子が欲しいと泣き叫ぶ子の多くが、泣き叫ぶと買ってもらえることを知っています。お母さんが根負けしてお菓子を買ったという、経験によって学んだ成功法則に従っているのです。
このままにしてしまうと、我慢ができない子どもになってしまいます。
子どもの泣き落としに負けない!と心に決めてください。

待てる子にするための「いいよ」話法

我慢できる子にするには、「待つ」ことから教えてください。
まずは「いいよ」と言って欲求を受け入れ、少し待てば欲求はかなうことを教えてあげるのです。
(例)「ママ、見て!」→「いいよ、5分後にね」 「おもちゃ買って」→「いいよ、誕生日にね」

ポイントは、「いいよ」のあとに、少し待てる程度の具体的な時間や日にちをはっきりと言うことです。
お母さんの一方的なルールではなく、きちんと話し合ってルールを決めると、不思議とそれを守ろうとします。

第5章 5歳は「思いやりの心」を育てる

思いやりを育てるには経験が土台になる

女の子に比べて男の子は、人の気持ちを察することが得意ではありません。そのため、人のつらさを知るためにはつらい体験を、悲しさを知るためには悲しい体験をすることが必要になります。

思いやりの心は共感する力が発達してくる5歳ごろに育ちます。共感する力は、意地悪されれば意地悪されたときの気持ちがわかるし、優しくされれば優しくされたときの気持ちがわかるというように、経験を元に備わっていく能力なのです。

心のこもった「ありがとう」「ごめんなさい」

子どものうちに「ありがとう」「ごめんなさい」が言える子にしておくことは大切です。

本当に心から「ありがとう」を言える子どもは、人から「ありがとう」を言われて、心からこの人のためにもっと優しくしたいと思った経験がある子です。
普段の生活の中で大人が自ら心のこもった「ありがとう」「ごめんなさい」を使うよう心がけてください。

第6章 6歳は「自信」を育てる

母親が子どもを信じる

6歳までにしっかりとした自信を育てなければなりません。

お母さんが子どもの成長を信じて応援すると、成長の速度は早まります。毎日長い時間一緒に過ごすお母さんがまず子どもを信頼し応援してあげてください。

とにかく子どもを抱きしめる

子育てに迷ったら、子どもが自ら成長する力を信じ、7秒間子どもを抱きしめてあげてください。抱きしめるという行為は、心をリラックスさせ愛情で満たす効果があります。

子どもは時に、親の思う通りには育たないものです。けれども信頼し見守り続ければきっと子ども自身の力で道を切り開き、成長していくものです。
7秒間しっかりと抱きしめて、「大丈夫。あなたならできる」と声をかけてあげてください。

まとめ

以上が「男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方」をまとめてみたものです。

ご紹介した内容の他にも、具体的な例や、女の子との違いなども分かりやすく補足してあり、「今日からこれを意識してみよう!」と気軽に実践できるものも多くありました。

息子は今3歳ですが、0歳~2歳の部分に書いてあることもとても参考になりました。
クリアできないステップがあっても、今からでも遅くないという記載もあったので、少しずつ実践していきたいです。

もちろん、女の子はこう!男の子はこういうもの!と決めつけるのは良くないと思うし、性別にとらわれずそれぞれの個性を大切に、子どもと向き合っていくのが大前提だと思います。
ですが、ひとつの知識として知っておくだけでも、子どもとの接し方に悩んだ時の手助けになると思いました!

毎日一緒に過ごしているとついつい怒ってしまうことも多いですが(笑)、日々を全力でたくましく生きている息子と一緒に、私も成長していきたいなと改めて感じさせてもらえる本でした。
よろしければ、手にとって読んでみてください♫

今回ご紹介した子育て法(男の子の能力の伸ばし方等)には、科学的根拠はありません。ですが、子育ての一つの方法としてご参考になればと思います。
今後、NOCCではほかの書籍などもご紹介してくので、いろんな角度からご参考いただ ければと思います。

書籍名 男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方
著者 竹内 エリカ
幼児教育者・淑徳短期大学非常勤講師。一般財団法人キッズコーチング協会理事長。2児の母。
お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。20年にわたって子どもの心理、教育、育成について研究し、これまで子どもから大学生まで約7,500人を指導してきた。発達支援では多動症・不登校の克服、運動指導では全国規模の大会で第1位他、14賞のコーチ実績がある。「あそび学」を専門にし、あそびによる発達診断、プレイセラピー、運動支援プログラムの研究開発・執筆に携わり、海外での教育国際会議の研究発表などにも参加する。保育・幼児教育関係者への講演活動なども精力的に行う。結婚・出産をきっかけに子どもの育成と母親への支援を目的として一般財団法人キッズコーチング協会を設立。発達心理・表現教育・行動科学の専門家の協力を得て、0歳から6歳までの子どもの認知特性を生かした指導法キッズコーチング法を考案、実践する。近年は、「元気の天才を育成する」を合言葉にキッズコーチ資格認定・発達カウンセリング・支援プログラムの開発を中心に活動している。FMラジオ「あそび学のススメ」のパーソナリティーも勤める。
発行日 2012年4月17日 第 1 刷発行
2019年4月  5日 第15刷発行
発行所 株式会社KADOKAWA

 

ABOUTこの記事をかいた人

Matsuda

1児(男の子)のママ。夫の転勤で数年地方で暮らし、昨年大阪へやってきました。慣れない育児や環境の変化に戸惑うこともありますが、周りに助けられながらのんびり楽しんでいます♫ 現役ママ目線で、親子で楽しめるおでかけスポットやお役立ち情報を紹介していきます!

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