あなたのお子さんは何タイプ?子どもの気質を知ることで楽に子育てしよう!

こんにちは。

突然ですが、今まで自分の子どもを育てにくいな、よく分からないなと感じたことはありませんか?
自分の子どもなのに性格が真逆だとか、似ているのか似ていないのかも判別できない難しい性格だとか、子育てをしていると性格の不一致や育てにくい場面に直面することもあると思います。

性格は育った環境に影響を受けると言われていますが、生まれ持ったある程度の個性は成長しても本質的に変わることはないそうです。それが今回フォーカスする「気質」と呼ばれるもので、子どもの気質を事前に知ることで、ある程度の育てにくさを事前に予測することができます

今回ご紹介する本では、子どもの気質を5タイプに分類しており、それぞれ0〜6歳の育て方を詳しく解説しています。ここでは気質についてまとめていきますので、一緒に子どもの気質に合った育て方を知り子育てをラクにしましょう!

以下は、この本を読んで個人的に要約したものです。

生まれながらの「気質タイプ」5つ

まず、子どもの気質には、以下5つのタイプがあります。

  1. エンジェルタイプ・・・愛嬌たっぷり人気者だけど、のんびり屋
  2. テキストタイプ・・・知的優等生だけど、ませていて理屈っぽい
  3. アクティブタイプ・・・好奇心旺盛行動派だけど、落ち着きがない
  4. デリケートタイプ・・・感受性豊か優しいけど、引っ込み思案
  5. ネガティブタイプ・・・粘り強く努力家だけど、こだわりが強い

以上、お子さんに当てはまったタイプはありそうですか?
うーん、まだよく分からないという方に、もう少し詳しくそれぞれの気質の特徴をまとめます。

  1. エンジェルタイプは、赤ちゃんの時は、一日中寝ていることがある。起きている時は機嫌がよく、おむつが濡れていても泣かないことがある。返事だけは「はーい」と元気がいいが、言われたことをすぐに忘れる。いろいろと目移りし、一つのことに集中できない。など
  2. テキストタイプは、オムツを替えたり、おっぱいをあげるとすぐに泣き止む。些細なことでもぱっと反応して目で追う。視界に入ったものを指差して、お母さんの注意を引くことが多い。教えたことをすぐに理解し、覚えるのが早い。おしゃべり好きで、口が立って生意気。言い訳や嘘、告げ口をすることが多い。など
  3. アクティブタイプは、泣き声が人一倍大きい。お友達を押したり、叩いたりすることがある。お腹がいっぱいになっても、おっぱいを離さない。すぐにお母さんに甘えてくる。高いところに登ったり、何でも触りたがって目が離せない。叱られても聞いていないと感じることがある。など
  4. デリケートタイプは、ちょっとした物音や刺激に反応し、子猫のようにか細い声で泣く。常にビクビクしていて、怯えているように見える。静かで落ち着いた環境でなければ眠れない。初めての場所になかなか慣れず、保育園や幼稚園に通えない。お友達におもちゃを取られても返してと言えない。など
  5. ネガティブタイプは、哺乳瓶や粉ミルクを嫌がる。不満を訴えるように、のけぞって泣く。人見知りが激しく、お父さんに抱っこされるのすら嫌がることがある。いったん泣き出すと、1時間でも泣き続ける。何をしても「イヤ、イヤ!」ばかり言って手がつけられない。こだわりが強く、気に入ったおもちゃやタオルを手放さない。など

なんとなく、自分のお子さんのタイプが分かってきましたか?

私の息子に関していうと、アクティブタイプがメインでデリケートタイプとネガティブタイプが少しあるかなと感じます。5つすべての気質の項目で当てはまると感じるものがあるので、完全に分けられるというより、その傾向が強いと感じるタイプに分けて見ていったら良いようです。

また、本質的な部分は変わらないにしても、成長とともに変化したり傾向が強くなったりするそうなので、その都度本書のチェックリストを見直して対応を変えていった方が良いですね!

それでは早速、それぞれの気質に分けて、0〜6歳の子どもの育て方についてまとめていきます!

1.エンジェルタイプ

おっとりしていて天使のようなエンジェルタイプは、「気分性」が安定していて誰にでも好かれるのですが、その反面、「注意性」が低いため集中力がなく忘れっぽかったり「順応性」が高すぎてあまり自己主張をしない傾向があります。

そんなエンジェルタイプのお子さんを育てるなら

  1. 赤ちゃんのときは、お母さんから話しかける
  2. ベビーサインを使って、言葉にできないことを表現させる
  3. ボール遊びや縄遊び、自然の中で遊ばせたり、ダンスやピアノをさせる
  4. 新しいことをどんどん体験させる
  5. 食べ過ぎや体調不良に注意する

などして、集中力や自分で考える力を育んであげましょう!

2.テキストタイプ

知的で優等生なテキストタイプは、「順応性」が高く、どんどん吸収するため言葉の習得が早い反面、反抗期には「そんなこと分かっているよ」などと大人顔負けの口ごえをするようになり、親をイライラさせることがあります。また、「注意性」が高く、プライドが高いため完璧主義なことから常に「できる子」であろうとしてストレスを抱え込んでしまう傾向があります。

そんなテキストタイプのお子さんを育てるなら

  1. 子どもの「見て、見て!」には面倒がらずにつき合う
  2. 運動やダンス、演技などを積極的にさせる
  3. 頑張っていることを認めて褒めてあげる
  4. どんどん失敗をさせて責任のとり方を教える
  5. 言い訳や嘘を頭ごなしに叱らない

などして、レジリエンス(失敗からの回復力)を育んであげましょう!

3.アクティブタイプ

天真爛漫で好奇心旺盛なアクティブタイプは、何でも自分でやってみて、どんな仕組みになっているのかを調べなければ気が済まない、実験好きな気質です。「衝動性」が強く、元気いっぱいで落ち着きがないため、勢い余って乱暴な行動をとってしまうこともあります10歳を過ぎるとそんなわがままに見える行動も落ち着いてきますので、それまではあまり叱り過ぎず、自己肯定感を下げないことが大切です。

そんなアクティブタイプのお子さんを育てるなら

  1. たくさん抱っこして甘えさせる
  2. 「ダメ!」を言い過ぎない
  3. いけないことは「痛いよ」「熱いよ」と具体的な言葉で伝える
  4. 駄々をこねたら、気が散らない場所で落ち着かせる
  5. おもちゃを与えるよりも、自然の中で思い切り遊ばせる

などして、気持ちも身体も思い切り解放できる機会を増やしてあげましょう!

4.デリケートタイプ

感受性豊かで優しいデリケートタイプは、「敏感性」が強く、ちょっとしたことでも泣いてしまうのですが、その反面、人の気持ちを理解することが得意で、思いやりがあります。また、「順応性」が低く、慣れない環境には溶け込むまでに時間がかかる傾向があります。

そんなデリケートタイプのお子さんを育てるなら

  1. 赤ちゃんのときは、できるだけ静かで穏やかな環境をつくる
  2. たくさんハイハイさせる
  3. 小さな声で笑顔で話しかける
  4. 美術館やコンサート、舞台観劇などで「本物」に触れさせる
  5. 初めての環境には、時間をかけて慣れさせる

などして、引っ込み思案な部分を理解して励ましてあげましょう!

5.ネガティブタイプ

新しいことに不安を感じやすいネガティブタイプは、経験のないことや気に入らないことを避ける「回避性」自分の主張は曲げない頑固な「固執性」があります。その反面、一つのことに集中すると粘り強く、誰よりも努力する傾向があります。

そんなネガティブタイプのお子さんを育てるなら

  1. 「眠いのね」「遊びたいのね」と子どもの気持ちを言葉に出して受け止める
  2. こだわっていることを無理にやめさせない
  3. 1日10分、じっくり子どもと向き合う時間をつくる
  4. 仕事を任せるなどして責任や役割を与える
  5. 親が率先して「ありがとう」「ごめんなさい」と言う

などして、集中力やグリット(最後までやり抜く力)を育んであげましょう!

以上5つの気質のお子さんに適した育て方についてまとめました。
本書では、大人の気質のチェックリスト(子どものチェックリストとは違います)から子どもの気質との相性が分かったり、ここでまとめきれなかったより詳しい具体的な育て方のポイントなどが書かれているので、気になる方はぜひ手にとって読んでみてくださいね!

ちなみに私はテキストタイプなので、アクティブタイプの息子とは相性が△で、子育てに悩みやすいそうです。笑
本書をじっくり読み、間違った声かけをしないよう注意したいと思いました。

まとめ

以上が、「0歳から6歳までは 生まれながらの『気質タイプ別育て方』でラクになる!」をまとめてみたものです。

いかがでしたか?ご自身のお子さんを各気質タイプに当てはめて考え、子育てに活かせたらラクで良いですよね!
私個人としては、保育士さんや幼稚園・小学校の先生にも読んでいただきたいと感じました。生徒を持つ先生や子どもと触れ合う機会の多い職種の方にも、子どもの気質にあった声かけや対応をしてくれたら、その子を理解することができると思います。

どんな気質にも共通して言えるのは、子どもは大人に甘えたいし興味を持って見ていて欲しいんだということです。子どもはいくつになっても親に甘えたいし可愛がられたい、というのがそれぞれの気質から分かってきます。

親と子どもの気質の相性が合わなくても、『健康と道徳を留意してあとは気楽に育てる』(P.36)と書かれている通り、もっと力を抜いて子育てしたいものです。

今回ご紹介した教育法は科学的根拠に基づいたものではありませんが、一つの考え方として子育ての参考になればと思います。

忙しい育児の中で読む時間が取れなかったり、じっくり本の世界に浸れなかったりしますよね?
そんな時にこのまとめがお役に立ったら嬉しいです。

今後、NOCCでは他の書籍もご紹介していくので、引き続きご参考いただければと思います。
まとめや要約を知りたい書籍がございましたら、ぜひお気軽にコメントください。

書籍情報

書籍名 0歳から6歳までは 生まれながらの「気質タイプ別育て方」でラクになる!
著者 竹内エリカ

幼児教育者。一般財団法人日本キッズコーチング協会理事長。2児の母。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。20年にわたり子どもの心理、教育、育成について研究し、約2万人の子どもから大学生を指導。講演・作家業をメインに発達支援では多動症・不登校の克服、ギフテッドと呼ばれる子どもたちの心のケアなど育児・教育の専門家として活動。「男の子の一生を決める0〜6歳までの育て方」他著書多数。

発行所 株式会社KADOKAWA
発行日 2018年03月24日

 

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