子どもの才能を引き出すために親がするべきこととは?

みなさんはお子さんにどんな力を身につけてほしいですか?

考える力や創造力、表現する力、自分で学ぶ力、コミュニケーション能力など、あげるときりがないと思います。
また、何か興味があって打ち込めるものを見つけて、その才能をどんどん伸ばしてほしいという方も多いのではないでしょうか。

今回は、小・中学生の家庭が実行するべき、子どもの才能を引き出す対話力について書かれた書籍をご紹介します。家庭での親の話し方を工夫することで、子どもの才能が引き出され、伸ばしてあげることができるのだそうです!

子どもたちがこれからの新しい時代で活躍できるようになるために、親は子どもに何をすれば良いのでしょうか?

ではご紹介します!

以下は、この本を読んで個人的に要約したものです。

AI時代を生きる子どもの才能を引き出す「対話力」(著者:石田勝紀)について

これからの時代で求められる力と教育のポイント

求められる力

世界で語られる「21世紀型スキル」と文部科学省が報告した「21世紀型能力」の内容から、子どもが21世紀の人生を幸せに生きていくために必要な力は3つ
1.考える力
2.表現する力
3.人を大切にする力

教育のポイント

①マルチ型教育(まんべんなくすべての強化ができる)と一点集中型教育(得意分野を伸ばす、特化した才能を認める)を同等に評価する。
②主要5教科の評価と同様に、実技科目もその価値を評価する。
③デジタルとアナログの融合教育
(情報化社会において、ネットの情報には間違いやエビデンスのないものが大量に含まれることを知った上で、メディアに流れる情報を取捨選択して活用する能力を習得させる)
④タブレット端末などでアプリやゲームを楽しんでいるうちに必要な知識を学べるようにする。
⑤社会の仕事と学校教育の知識との連動を認識させる。
(さまざまな思考法を得るために勉強している。一見すると一つひとつの勉強は社会に出て全く使わないものもあるが、勉強は「考える力」をはぐくむために大切だということを認識させる。)
どのようにして、自分の才能をお金に変えていくのか、どのようにしてお金はめぐっているのか、ということも教育する。

人生を幸せに歩める3つの力

1.考える力

①思考する習慣をつける
「なにがかわった?」「どんな違いがある?」という言葉で、「同じか違うかの判断」をする。机上の勉強以外の日常生活の中で、「よく観察して変化に気づく」習慣を身につけることが効果的。「パターン認識力」が高まる。クイズやゲームのような気持ちで問いかけることや、想定外の答えが返ってきても決して否定しないことがポイント。

②抽象と具体の往復をする
「要するにどういうことか」「具体的にはどういうことか」という言葉をかける。うまくまとめられない場合は代わりにまとめてあげたり、うまく説明できない場合は「だれがだれと」「どこで」「いつ」「何を」という部分を細かく確認してあげる。

③理由と方法を考える
「なぜ?」という質問は、課題解決、問題解決に不可欠なキーワード。3回くり返すと本質につき当るケースが多い。その後の「どうすればいい?」という言葉で創造力がでてくる。理由と方法を考える習慣ができる。ポイントは、子どもを追い込むための「なぜ?」にならないようにすること。

2.表現する力

表現する力とは、「相手の話を理解したうえで、わかりやすく、筋道を立てて、事実に基づいて自分の意見を表現する(話す)こと

①感性を高める
まずは論理的思考よりも感性を高めるための習慣を日常生活で優先すべき。
日常的に多くの体験(特に自然の中での遊びはおすすめ)をさせ、「どう感じた?」「自分だったらどうする?」など他愛のない雑談の中で問いかける。
また、芸術や美術、自然の景色など美しいものに触れさせす機会も増やす。

②筋道を立てて話をする
感性が高まってきたら、その感性を持って論理的に話す力を身につける
筋道を立てた話し方のパターンは2つ
1.ストーリー展開
状況(はじめはどういう状況か)→出来事(何があったか。なぜか。)→心情(どう思ったか)をくり返す。
2.論理展開
序論(これから話すだいたいの内容)→本論(もう少し詳しい内容)→結論(自分が言いたいこと)

3.人を大切にする力

考える力と表現する力はいずれも能力的な要素だが、これに加えて、「人を大切にする力」がないと幸せな人生を歩むことはむずかしい。この力はこれからの時代にますます必要不可欠なものだと思う。
社会に出てからの長い人生をより良く、幸せに生きるためにも、子どもたちぜひ身につけさせたい力。

この力をはぐくむためには、人を助ける場、とくに親がだれかを手助けする機会があれば、それを見せるのが一番効果的。また、子どもに対して「ありがとう」「助かった」「うれしい」という感謝のワードを家庭の中でどんどん使っていってほしい。

子どもの才能の見つけ方

主要5科目から才能が見えるのはまれ。勉強以外でも社会で生かせる才能は多種多彩。子どもがなにに強い関心を持っているのかを注視することが重要。

子どもの才能はのめりこむものの裏にある

子どものうちは飽きっぽくてもかまわない。逆に飽きっぽくなければ経験は広がらない。
10歳前後に強くはまり込むものには、才能がその裏に隠れている可能性がある。
例えばサッカーであれば、その才能ではなくその裏に隠れているものを見きわめる。

「なぜサッカーが好きか」「サッカーのどこが魅力的か」を考えてみる。
チームワークが好きなら、そういった職業につながる才能があるかもしれない。勝ち負けが好きなら、白黒はっきりさせる勝負系の才能があるかもしれない。サッカー用品が好きなら、デザインやブランディング、ファッション分野の才能があるかもしれない。

中学生以上になると才能が見きわめにくくなるので、好きな科目をヒントにする。
ポイントは点数や成績ではなく「どういう内容に興味関心を示しているか」という部分

数学
答えが明確に出るから好き
→白黒はっきりしたいタイプ。綿密な数字作業や分析などが向いている。
クイズみたいで好き
→与えられた素材を組み合わせたり、解決のために必要なものを探ったりして問題解決へ導く力がある。

国語
小説が好き
→登場人物の心情にのめりこんでいる場合は、人間の心に興味がある可能性が高い。心理系、コミュニケーション系など人と関わる能力がある。
論説が好き
→考えることが好きなタイプ。探求型で、リサーチャーが向いている。

英語
→自分の知らない世界を体験することに興味関心がある場合が多いので、国内外問わずいろんな経験をさせてあげる

理科
→一般的に好奇心が旺盛。変化するものやいつも観ているものと違う世界に対して探求したくなる傾向にある。

社会
地理が好き
→旅行好きなら、グローバルな世界で活動する才能があるかもしれない。
歴史が好き
哲学者タイプ経営者タイプが多い
公民
ビジネスにつながる才能があるかもしれない

勉強のやり方がわかれば子どもは伸びる

漢字や英単語の覚え方

漢字(英語)で書いてることを読むテストを自分で行う。90%読めるようになった段階で、「ひらがな(日本語)を見て漢字を書く」の1回目のテストをする。
3回テストをして書けなかった漢字(単語)のみさらに3回ほど書いて終了。

問題集を使った勉強の進め方(例:数学)

1回目はできる問題とできない問題の仕分け作業。解けたものは取り除く。
2回目に解く。同様にして、3回解く。
数学における解けない問題は解決させるべきだが、できない問題をプラスに捉えられるかどうかがポイント。
テスト勉強の段階では、できない問題が見つかるのは良いこと。「いま間違えておいてよかったね!」と言ってあげる。

子ども手帳を使う

手帳にやるべきこと(宿題やお手伝い、お稽古事など)を書き込み、やり終えたらペンで消すだけのシンプルなもの。
ポイントは、予定を子ども自身に書き込ませることと、ひとつの行動が終わったらそれが1ポイントと換算されて累積し貯まっていくという仕掛けづくり。
翌週の予定がいつでもわかるように1週間分は最低書き込ませることも必要。

また、日曜日はできるだけ予定を入れず、できなかったものをリカバーする日にする。
できなかった項目を見て、マイナスの言葉を絶対に口にしない
好きなことや楽しいことを優先してしまう子どもの場合は、1日のうちで「いつ」実行するのかを先に決めさせておく。

まとめ

以上が「AI時代を生きる子どもの才能を引き出す『対話力』」をまとめてみたものです。

家での会話の仕方を少し気をつけるだけで子どもの才能を引き出せるのは魅力的だと思いました!
また、個人的には「好きなものの裏に隠された才能を見つける」というところがすごく納得できました。

普通ならばついつい主要5科目の成績を見てしまいがちなのですが、そうではなく副教科やその他の日常的なところにも才能は隠れているのですね。

5教科の裏に隠された才能もそうですが、サッカーが大好きな子どもの、サッカー以外の可能性がこんなにあるということに初めて気がつきました!
さっそく次回塾に行ったときに部活をやっている子どもたちに、なぜ頑張るのかを聞いてみようと思います♪

本書の最後にQ&Aのコーナーがあったのですが、そこでの質問で「ゲームにはまってしまい、勉強をまったくしてくれない」という内容のものがありました。答えとしては、「ルール&ペナルティの設定と実行」なのだそうですが、そもそもゲームにはまる子には2通りのパターンがあるのだそうです。

本当にゲームにはまって、将来作り手としてゲーム業界で生きていきたいと考えている子と、「ヒマだからやっている」という子だそうです。
よくないのは後者で、その場合はゲームをやめさせると今度はマンガを読み出すなど、代替のものを見つけるようになるようです。

何事にもただのめり込んでいるように見えればそれでいいのではなく、きちんとその理由も理解してあげた上でどうするのかを考えることが大切になりそうですね!子どもが自分の才能をいかしながら、充実した毎日を過ごしていけるといいなと思いました♪

本書では他にも小学校・中学校のお子さんがいる家庭のそれぞれで家で親がやるべきことなどが詳しく書かれていました。またQ&Aでは、「基本的な生活習慣を身につけさせたい」「反抗期に突入した」「子どもがちゃんと成長しているか見極めたい」など今まさに答えが知りたい!と思えるような内容も盛りだくさんです!

どれも少し気をつければ家庭で簡単にできそうな内容ばかりだったので、ぜひ本屋さんに行って一度手にとってみてください♪
ぱらぱらと見るだけでも勉強になりそうでしたよ!

なお、この記事は2019年6月3日に公開されたものです。お子さんの好きなことや得意なことをぜひこの機会に改めて確認して、理由も聞きながら素晴らしい才能を見つけてみてはいかがでしょうか(^^)

今後、NOCCではほかの書籍などもご紹介してくので、いろんな角度からご参考いただければと思います。

書籍名 AI時代を生きる子どもの才能を引き出す「対話力」
著者 石田 勝紀(いしだ かつのり)
一般社団法人教育デザインラボ代表理事。都留文科大学国際教育学科特任教授。1968年生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。34歳で東京の120年の歴史をもあつ伝統的マンモス私立中高の常務理事として経営改革、教育改革を行う。42歳でそれまで学んだことのない「教育学」を基本から学ぶため東京大学大学院(修士・博士)へ。現在は執筆(東洋経済オンライン連載、著書)、講演、ママカフェを通じて、「この日本から勉強嫌いな子を一人残らずなくすための」教育活動を行っている。著書に『「勉強脳」をしつける勉強方法』(ビジネス社、電子書籍版発売中)、『勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう!』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』『はじめての子ども手帳(日付フリー式)』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『みるみる絆が深まる「親子手帳」』(学研)、『前向きな子はすべてがうまくいく』(海竜社)、『地頭が育つ5つの習慣』(KADOKAWA)など多数。オフィシャルホームページ:http://www.ishida.online/
発行日 2018年7月1日 第1刷発行
発行所 株式会社ビジネス社

ABOUTこの記事をかいた人

Yoshino

個別指導塾と集団指導塾で、主に中学受験・高校受験の英語と国語を担当してきました。 世の中の子育てに励む全ての親御さんたちが笑顔になるような記事を書いていきたいです!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です