みなさんは将来、お子さんにどういう進路に進んでほしいですか?
たとえばアニヴェルセル株式会社は2018年3月7日に、子どもに就かせたい職業の人気度ランキングを発表しました。
それによると男の子、女の子ともに
1位、会社員
2位、公務員
3位、医師
という結果が出ています。
また、男の子は4位、女の子が5位にエンジニアがランクイン。他にはスポーツ選手や芸能人、弁護士が上位にあがっているようです!
会社員や公務員というとすごく範囲が広いような気がしますが。。子どもがきちんと社会に出てがんばっていればどんなジャンルの仕事でも良い、ということなのでしょうね♪
また、ソニー生命保険株式会社は2017年4月25日に、中高生が思い描く将来についての意識調査を公表しており。それによると
<男子中学生>
1位、ITエンジニア・プログラマー
2位、ゲームクリエイター
3位、YouTuberなどの画像投稿者
他にはスポーツ選手、ものづくりエンジニア、公務員、学者、経営者、医師など
<女子中学生>
1位、芸能人
2位、絵を描く職業
3位、医師
他には公務員、文章を書く職業、保育士、教師など
<男子高校生>
1位、ITエンジニア・プログラマー
2位、ものづくりエンジニア
3位、ゲームクリエイター
他には公務員、学者、運転手、教師、会社員など
<女子高校生>
1位、公務員
2位、看護師
3位、芸能人
他には教師、絵を描く職業、保育士、カウンセラーなど
という結果が出ています。
男の子は中学から高校にかけてエンジニア系がトップ3を占めました!!公務員や会社員なども上位に上がっています。
女の子は公務員や看護師、教師などの資格が必要な職業が上位にきています。
親がなってほしい職業の上位である会社員、公務員、エンジニア、芸能人は、親・子ども共通してなりたいと思い描いているようです。
男子高校生のトップ3をエンジニアが占めていることと女子高校生の3位が芸能人であるのは少し意外でした!!
しかし、エンジニアに関しては、近年プログラミング学習が話題で小学校で導入されたり、習い事として急増しているので、そこが影響していると考えられます。
また、芸能人に関しても最近ニュースで女子高校生が動画配信サービスを多く利用しているのを目にします。ダンスをしたり、顔の表情を変えたりするような内容がブームであるようなので、そういったことが関係しているのかもしれませんね。
では、実際はどうなのでしょうか?
今回は2018年8月3日に文部科学省が公表した学校基本調査の速報版から、現在の高校生の進学先や、大学生の就職先をご紹介したいと思います♪
高校生は7割以上が普通科!
ではまず、高校生の学科別の生徒割合を見てみましょう。
やはり普通科がトップで73%です。
子どもに就いてほしい職業や男子中学生がなりたい職業で上位にエンジニアがきていましたが、情報科が0.1%ということから高校の時点では進路を絞らず、まず大学に進学するという人が多いのではないしょうか。
では、高校卒業後の進学率はどうなっているかというと、現在、高校既卒者も含めた進学率は81.5%のようです。
進学率は昭和61年では40%弱だったのですが、そこからずっと右肩上がりで、平成30年の進学率の内訳は
大学が53.3%
専門学校が22.7%
短期大学が4.6%
となっています。
大学に行くのであれば学部を選ばないといけないので、高校生の2人に1人以上は大学に進学していること、専門学校、短期大学への進学率を合わせて30%弱であることも含めて考えると、高校生の内に、ある程度将来の職業を決めた方がいいのですね。
大学生で最も多い学科は社会科学!!
さらにどのような学部に進学しているのかを見てみましょう。
いろいろな大学の進路状況を見ていると、、
人文科学や社会科学部からの進路先として一般企業や公務員が多いようなので子どもたちが卒業後、会社員や公務員になっていく可能性は高いと考えられます。
医・歯学部は3%に満たないことから、親のアンケートで3位にランクインしてはいるものの実際は医師になる子どもは少ないようです。
ただし医療系という分け方をすれば、専門学校の分野別生徒割合の1位が医療関係(30.8%)でした。
女子高校生のなりたい職業の上位に看護師がきていたので自分の行きたい進路に進んでいると考えることができそうです。
また、エンジニアに関しては、理系学部からの就職が多いようです。
就職先は?
最後に、実際の就職先を見てみましょう。
細かい職業まではデータがなかったのですが、事務従事者、販売従事者には会社員が多いと考えられるので約半数が会社員か公務員になっているのではないでしょうか。
また、男の子に関しては22.8%が技術者ということなので、エンジニアになっている人も多いと思います。
以上のことから考えると、親がなってほしい職業である会社員や公務員になっている子どもは多そうでしたが、医師に関しては少ないと思います。
しかし、今回ご紹介したデータだけでは一概には言えませんが、高校生がなりたい職業と進学先や就職先を見てみると、希望通りの進学先や就職先を選んでいることも多いのではないかと個人的には思いました。
まとめ
子どもたちが自分できちんと将来の自分を想像して、それに向けて進路を選択していくことができるというのはとても素晴らしいことだと思います。
学校基本調査では他にもいろんな興味深いデータが公表されています。図や表が多く見やすいので、みなさんもぜひ見てみてください♪
(参考、引用元:学校基本調査ー平成30年度結果の概要)