記憶力を上げるには? その2

さて、今回も引き続き効率の良い記憶法について迫りたいと思います。

例えば「中断効果(ツアイガルニック効果)」と呼ばれるものをご存知でしょうか?「中断効果」とは、未完結なものや途中で中断されたものは記憶に残りやすく、逆に完結されたものは忘れやすいという理論です。テレビや広告なんかでもよく使われているもので、すごくいい場面でCMに突入したり、いざ情報の核心に触れるという手前で「続きはWEBで」と言われたりするアレです。(笑)

「続きが気になる」という人間心理をうまく使ったものですが、これは勉強方法にも当てはめることができます。

例えば「ここまでやれば章の区切りだな」というような課題をやっていたとしたら、その少し手前で終わらせるか、あるいは次の章の最初だけやって終わらせるのです。そうすると「続きが気になる」状態で勉強を終えているので記憶に定着しやすいし、何よりも、次の勉強のスタートが切りやすくなります。やはり、勉強でもなんでも、最初の取っ掛かりに一番エネルギーを使うので、そこが軽減されるのは大きいですよね。ちなみにこれは、完了課題よりも未完了課題の方が2倍近く再生が良かったという実験からも証明されました。

「中断効果」は記憶法としても勉強法としても効率が良いんですね。

あと「脳科学」的に知っておいたほうがいいのは、子どもの年齢に合わせて記憶法を変えていくべきだということです。「10歳の壁」という言葉を耳にしたことのある親御さんも多いかと思いますが、私たちはそれを「9.5歳ライン」と呼んでいます。

「9.5歳ライン」の前後でうまく記憶法を移行させていくことが、子どもの記憶力アップ、ひいては学力アップにもつながります。

ではどのように?

続きは次回のブログこれからもNOCCよろしくお願いします。