IQとEQの歴史

IQという言葉は聞いたことがある方も多いかと思います。IQとは知能指数のことで、一言で言うと「問題解決能力」を指します。当然、学習において必要な能力であることは言うまでもありません。

この考え方から、日本ではとにかくIQを伸ばそうという教育がされてきました。これがいわゆる「詰め込み教育」といわれるものです。1990年代まで続けられた日本の教育です。

しかし、「詰め込み教育」ではどうしても解決できない問題が起こりました。それはこういうものです。

「いくらIQが高くても、本人にやる気がなかったらテストの点数は取れない。」

これはあくまでも学習場面に限った話ですが、その人の心の部分も育てなければ結局テストの点数には結びつかない、もっと言うと学習をしないということです。本人のやる気であったり、自尊心、我慢強さ、そういったものを育てるべきではないか、むしろ社会に出て生きていくのに必要なのはそういう力ではないかという風潮ができました。

このような考えから生まれたのがEQです。EQとは「心の知能指数」とも呼ばれ、その人の「エネルギー」の基になるような力です。日本ではこの力を育てようと、90年代後半から2000年代にかけて「ゆとり教育」という形で進められました。そのフレーズだけが一人歩きし良いイメージを持たれない方も多いと思いますが、本来の狙いはそこにあったんですね。

よく日本では「詰め込み」か「ゆとり」かみたいな論争になることが多いですが、IQとEQという観点から見れば、どちらも必要な力であることは間違いありません。

私たちはIQとEQをよく車に例えます。IQとは車のエンジン、つまり性能を指します。それに対してEQは車のガソリン、つまり燃料です。エンジンが良ければ加速も早いしスピードも出るでしょう。しかしガソリンがないと車は走りません。たくさんの距離を走るためにはIQもEQもどちらも大切です。そしてその距離こそが、その人がどれだけ学習することができるのか、どれだけ成長することができるのかを表しており、生きていく上で最も大切な力ではないでしょうか?

NOCCでは様々な教育検査を取り扱っています。もちろん、今日紹介したIQやEQを測ることもできます。そして上記のような理由から、IQとEQの検査はセットで受けていただくことを推奨しています。

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NOCCは、今日も教育を科学します。