IQ検査「Cattell-CFIT」で測れるもの

前回のブログで、学習能力についてこう定義しました。

= IQ × EQ

NOCCではこの定義に基づき、検査でIQ・EQを測って「その子どもがどれだけ学習能力を持っているか」を数字として見ることができます。IQとは車のエンジン(性能)、EQとは車のガソリン(燃料)に当たる部分です。詳しくは前回のブログをご覧ください。それを踏まえた上で、今回は「Cattell-CFIT」と呼ばれるIQ検査について紹介します。

「Cattle-CFIT」は集団で受けられるIQ検査で世界的に用いられているものです。アメリカ、ヨーロッパ、北欧などの欧米諸国においては教育機関での進学指導や職場での採用試験、適正配置などで多く利用されています。対象年齢は7歳3か月から成人までです。

「Cattle-CFIT」で測れるIQは、IQの中でもGfと呼ばれる一部の力です。どういうことかと言うと、IQとは知能のことで「問題解決認知能力」を表しているのですが、知能は大きく分けて16個、さらに細かく分けると100個近くあります。それらの総称が知能、つまりIQということです。

Gfとはその16個に分けたうちの1個の力で、簡単に説明すると「推理力」「応用力」を指します。もしGfが低く出れば、その人に対しては一つ一つしっかりと説明していく必要があるということで、高く出れば、そこまで説明をしなくても理解できるということです。つまり「1を知って10を作ることができる力」というイメージです。

この能力が高い人と低い人がいた場合、同じ目的地(目標)にたどり着くまでの努力量が違ってきます。低い人は高い人よりもそれが多く必要になるので、できるだけ効率の良い学習方法を進めていくことを考えた方が良いです。

NOCCでは、教育診断によってその子どもに合った学習方法の見直しを行っています。次のブログでは、車のガソリン(燃料)に当たるEQを測る検査について紹介したいと思います。