疑似科学とバーナム効果

血液型で性格診断をしたり手相や星座から占いをしたり。

テレビなんかでやっていると楽しくて、ついつい自分自身に当てはめたりしちゃいますよね。「うんうん、よく当たってる」なんて思うことも多いんじゃないでしょうか?

私自身もそういうものは大好きなので、今からここで言うことは大変心苦しいのですが、上記に挙げたものの中に、科学的根拠があるものは一つもありません。「いや、でも当たっているけどな」と思う方も多くいるかと思います。もちろんこの先、科学的に正しいと言われる占いなども出てくる可能性はあります。あくまでも、現段階では、科学的根拠のあるものは一つもありませんということです。

ではなぜこういったものが信じられるのか?

理由は、正しそうに見えるからです。というより、言われていることは決して間違っていないのです。たしかに当てはまってるような場合が多いのです。一体どういうことか?これはバーナム効果と呼ばれるものです。

バーナム効果とは、多くの人に当てはまるようなことを自分だけに当てはまっていると感じてしまうことです。例えば、A型は神経質でO型は大雑把。ほとんど多くの人は、神経質な面も大雑把な面も持ち合わせているのではないでしょうか?

くり返しますが、手相でも筆跡でも、この先科学的根拠を持つものが出てくる可能性は大いにあります。しかし一部には、科学的根拠もないのに、バーナム効果を上手く使うことで信じられている診断や占いもあるのが現実です。みなさまには、そこの見極めをしっかりやっていただけたらと思います。「あくまでも占いだから」と楽しめるぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。

NOCCでは、科学的に正しいとされる情報の発信に努めてまいります。科学的に正しいとは、しっかりとしたエビデンスに基づいているという意味です。また、教育検査に関しても、科学的に信頼性・妥当性が高いとされているものを使用しています。みなさまのお役に立てるサービスを目指してこれからも精進していきます。