周りから求められるキャラ、子どもは満足している?

天然キャラ、いじられキャラ、インキャラ、妹キャラ…
みなさんはこのような〇〇キャラという表現に
馴染みはあるでしょうか。

個人的には馴染みがある方だと感じていて
子どもたちの会話の中でも
「私そんなことするキャラじゃないし」
「俺〇〇キャラやから」
というのを聞くことがあります。

今回ご紹介する論文は、
中学生と大学生の中でキャラはあるのか!?
あったら、それをどう受け止め行動しているのか!?
キャラがあることで自尊感情と居場所感は生まれるのか!?
について調査・研究したものです。

では見ていきましょう!

*専門的な内容になりますので、とりあえず結果が知りたい!という方は
オレンジ色の文字の部分は読み飛ばしていただいても大丈夫です!!

 

キャラ(キャラクター)の定義
小集団内での個人に割り振られた役割や、関係依存的な仮の自分らしさ

目的

・中学生と大学生において、キャラの有無を調査し
 それによる心理的適応(自尊感情と居場所感*)の相違を明らかにすること
・キャラがある者におけるキャラの受け止め方と、
 キャラに沿った行動が心理的適応に及ぼす影響を明らかにすること

居場所感自己有用感(役に立っていると思える)と本来感(ありのままでいられる)

キャラの受け止め方受け止め方の種類
積極的受容(「〇〇キャラであることがうれしい」、「満足している」など)
拒否(「ふゆかいだ」、「嫌いだ」など)
無関心(「自分がどんなキャラであろうとどうでもいい」など)
消極的受容(「やむを得ないと思う」「しょうがない」など)

それでは結果を見ていきましょう!

〈中学生〉
・キャラあり群が少ない(31.6%)
・キャラの積極的受容は心理的適応全てと正の関連
・キャラ行動をするほど心理的適応は損なわれやすい
〈大学生〉
・キャラあり群が多い(57.4%)
・キャラあり群において自己有用感は中学生よりも高い
・キャラの積極的受容は心理的適応全てと正の関連
・キャラの消極的受容と居場所感に正の関連


でした!

つまり、

〈中学生〉
・キャラあり群が少なく、付与されたキャラを受容しにくい!
・キャラを積極的に受け入れられれば、自尊感情や居場所感を得られる!
・受け入れ難いキャラを演じることで、自尊感情や居場所感が損なわれやすい!
〈大学生〉
・キャラあり群が多く、キャラの受容やキャラに沿った行動が多い!
・キャラを積極的に受け入れられれば、自尊感情や居場所感を得られる!
・キャラを消極的に受け入れていても居場所感を得られる


ということでした♪

中学生も大学生もキャラを積極的に受け入れることができれば、
自尊感情などが高いというところから

キャラが気に入れば、良好な友人関係を作っていけそうです!

そして大学生においてキャラを消極的に受け入れていても
居場所感を得られるという結果には驚きました!

大学生は気に入る、気に入らない関係なく、
キャラを与えられること自体が満足感につながっているのかもしれません。

ただ、中学生においては、
自分が受け入れていない状態で
キャラに沿った行動をするほど
自尊感情などが損なわれやすい、という結果が出ているので
中学生のキャラに対しては注意する必要がありそうですね。
相手の気持ちを考慮せずにキャラをつけることで
その子を深く傷つけてしまう可能性がありそうです。

中学校で過ごす時間は長く、友達と過ごす時間も長いです。
家族と過ごすよりも長い場合もあるかもしれません。
そのような場所で、
毎日子どもたちが
楽しく、生き生きと過ごせたらいいなと思います。

 

(参考文献:友人関係における”キャラ”の受け止め方と心理的適応