自立した子どもに育てるには?

みなさん、モンテッソーリ教育ってご存じですか?
史上最年少でプロ棋士になり天才棋士として話題になった藤井総太七段が
幼児期受けていたとして注目を集めていますが

世界中でも様々な有名人がこの教育法で才能を花咲かせているようです。
今回は子どもの才能を伸ばせる、誰でも家庭で取り入れることができる
モンテッソーリ教育法をご紹介します!

この本の著者は、英語の幼稚園型スクールを設立しており、
モンテッソーリ教育の考え方を取り入れて教育を行ってきたそうです。
それを家庭で行う取り入れる方法や、親の心構えなどが紹介されています。

以下は、この本を読んで個人的に要約したものです。

 

書籍名:モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる
著者:平川裕貴

「子ども達が大人になった時、自立して強くたくましく生きていけるように、
どんな社会になっても人生を楽しめるようになってもらいたい」
(引用:「おわりに」より)

モンテッソーリ教育を端的に言えば、
自立させることで自信を持たせ、子どもの好きや得意を発見させ
それを育む機会を与える教育です。

モンテッソーリは、
「子どもは生まれながらに、自ら成長発達する自然のプログラムと力が備わっており
適切な環境を援助が与えられるならば、自分自身で積極的に成長を遂げる存在である」
と言っています。
つまり子どもが個別活動で自分の興味のあることを、
好きなだけさせてもらえる
ということです。

そして教育の目的を
「自立していて、有能で、責任感と人への思いやりがあり、
生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てること」

としています。

このような考え方で子どもを教育するための
親の心得と、家庭で取り入れる方法を紹介します。

親の心得8条
・清潔で整頓され、穏やかな雰囲気の環境を作る
・ものの使い方は、ゆっくりやって見せて、教える
・やり方を教えるときは丁寧に、覚えたら本人に任せる
・子どもの特性を見逃さないよう、子どもを観察する
・子どもが何かに夢中になっているときは時間の許す限り見守る
・子どもの間違いを直接訂正しない
・子どもがボーッとしている時は脳を休息させる
・何かを頑張ったあとは、努力を認めてあげる

取り入れ方① 教具(知育玩具のようなもの)
教具については本物を使うことを推奨しています。
たとえばおもちゃのキッチン用品ではなく、実際キッチンで使っている(使っていた)物。
ほうきやちりとりも、本物を使えばごっこ遊びではなく実体験になります。
使わなくなった大小の重箱を積み上げてタワーにしてみたり 中にブロックを並べたり、
水や砂を入れると
数や量の違いを知る教具になります。 空き瓶やスプレーの蓋なのも同様です。
木箱や化粧缶はもたたけば楽器になる。
何を触らせるにしても、目で見て指先を使いどう使おうか考えるので
子どもの脳の発達に役立ちます。
ただ、口に入れると危ないものや、火がつくものなど 危ないものは与えないように注意が必要です。

取り入れ方② 日常生活の練習
3歳になる頃には自分のことが自分ででき始める時期なので
2歳のうちから「3歳になったら一人でできるようにしようね」
などと声をかけておいて、少しずつ心の準備をさせておきましょう

朝は自分で起床できるように決まった時間に目覚ましがなるようにしておく。
前の晩に、翌日着る服を子どもに選ばせる
ただし、たくさんあると迷ってしまうので、各アイテムにつき2~5枚ずつにし、その中から選ばせる。
など子どもが自分でできることを少しずつ増やしてあげる。

取り入れ方③ 感覚教育
五感を刺激することです。
楽器を聞かせるのは音感教育。
花や果物の匂い、嫌な臭いを嗅ぐのは嗅覚を鍛える。
いろいろな素材を触ったり踏んだりするのは繊細な感覚を研ぎ澄ませる。
また、豊かな自然はすべて感覚教育の絶好の教材です。

取り入れ方④ 言語教育  ⑤ 算数教育
昔ながらのしりとりや
「”あ”で始まるものは?」「”大きい”の反対は?」などの言葉遊びや
「洋服のボタンはいくつ?」「絵本に何匹動物でてきた?」
など普段の会話から、言葉や数字や量に触れさせましょう

取り入れ方⑥ 文化教育
感覚教育同様、周りのもの全てが教材になります。
たくさんの経験をさせればさせるほど、学ぶことは多くなり視野も広がります
子どもが興味を持つものを観察して
知りたいことがすぐに調べられるように、図鑑を置いておくことがお勧め。

 

以上が『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる!』をまとめてみたものです。

この本を読んで、いつも気づかずに捨てているお菓子の箱や
使い古したキッチン用品など、身近なものが子どもの知的教育に役立つのだと感じました。
大人にとってはいらなくなったものでも、子どもにとっては楽しそうなおもちゃに見えるかもしれません。
また、子どもの自由な発想によって、
大人が「あっ」と驚くような遊びをしているのを見ることも楽しそうですね!

言語教育や算数教育に関しては
普段の何気ない会話の中に取り入れるだけなので本当に簡単にできそうだと思いました。
これは小学生のお子さんにも役立ちそうです!

上にまとめたのはほんの一部ですが、
もっと具体的な遊び方や工夫のしかた、会話の例などがまだまだ載せられています
ぜひ一度手にとってみてください!

今回はモンテッソーリの教育法をご紹介しましたが、
これは科学的根拠に基づいたものではありません
ですが、一つの考え方として子育ての参考になればと思います。

今後、NOCCではほかの子育て方法などもご紹介していくので、
いろんな角度からご参考いただければと思います。

それぞれのママたちにあった、お悩み解決策やそのヒントが少しでも見つかりますように♥

↓書籍情報

書籍名 モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる!
著者 平川 裕貴
日本航空CA、外資系英語スクールマネージャーを経て、
1988年に子ども英語スクールリリパットを神戸と大阪に開校。
2006年、インターナショナルプリスクール
(英語の幼稚園型スクール)リリパット・リトルキンダーを設立。
英語教育と人間教育に取り組み、現在3~6歳までの子どもを、
幅広い視野と思いやりを持ったバイリンガルに育てている。
また、長年欧米文化に触れてきた経験から、
日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱。
スクール経営の傍ら、幼児教育研究科として、『ホンマでっか⁉TV』出演や、
メディアの取材を受ける他、
ママ向けサイト『ハピママ』『KIDSNA』『It Mama』などに
英語やしつけ関連のコラムを執筆。近著、
『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』(彩図社)
『グローバル社会に生きる子供のための6歳までに身に付けさせたいしつけと習慣』
(アマゾン)
発行所 株式会社 彩図社
発行日 2018年2月20日

ABOUTこの記事をかいた人

Yoshino

個別指導塾と集団指導塾で、主に中学受験・高校受験の英語と国語を担当してきました。 世の中の子育てに励む全ての親御さんたちが笑顔になるような記事を書いていきたいです!!